のせでんアートラインについて
ロゴマーク
アートを身近に
地域住民にとっての「現代アート」の認識はまだ少し遠いモノだと感じています。
ロゴを考える上で大切にしたことは「わかりやすい」「アートを感じさせない」。そんなことを意識してまずはアートのリテラシーが低い層だったり、地域住民にも興味を持ちやすいビジュアルを考えました。
テーマとしては「光」「音」「地域の特産品」そういったモノを織り交ぜながら1つのまーくとして成立するようなカタチを成形しています。
左側に放射線で「光」を表現し、右側に波紋で「音」の広がりを表現し、それを包むように能勢のキーワードとなるような「能勢電」「ヤーコン」「猪」「栗」「米」などのビジュアルをはめこんでいます。
まずは観光客よりもそこに住む地域のみんなからアートイベントを理解してもらい、愛され、一緒に作り上げられるような「旗」としての役割になるよう願い制作しました。
ロゴデザイン 白川諭(Noel graphic)
メインビジュアル
本作品は空間に発光するワイヤーフレーム様の立方体を配置し取り巻く環境を通して鑑賞を行う試みである。 通常、発光しない物体は反射光によって人はそれを見ることができ、従って環境光によって異なる見え方をもたらす。いわば環境に干渉される存在である。 しかし暗所で自発光する本作品におけるそれは環境光に干渉されない。人の目やカメラの感度を超えた発光を行う光源は陰影を持たず、頂点と線分からなるワイヤーフレームであるそれは三次元的に知覚することをより難しくする。
カメラを通して二次元にレンダリングされることでなおそれは強まり単体では立体として知覚することができない。そして逆に環境に対して光を持って干渉し、光によって照らし出される環境を通して初めてそれが立体であることを知覚する。 よって本作品における立体はそれ単体で完結し自立した存在ではなく、環境をに反射する光を視ることによってのみ、ヒトはその存在を正しく観賞することができる。また立方体はコンピュータグラフィックスにおけるプリミティブ図形であり、言わずがな最も単純な立体の一つである。その単純さの持つ中立性を通して、取り巻く環境の持つ無限の複雑性を叙述する。
今回はのせでんアートラインの開催地域である川西市(冬)、猪名川町(秋)、妙見山(春)、豊能町(初夏)、能勢町(夏)で季節ごとに撮影を行った。
このモニュメントは会期中、能勢電鉄「川西能勢口」駅5番ホームに展示しています。
※点灯時間:9:00〜21:00(会期中無休)
※電車を利用しない場合は、別途入場料が必要です。
制作、撮影: SPEKTRA (Kousei Ikeda)
設営協力:TOMOI R&D
電気装飾:Action+