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のせでんアートライン2021のテーマは「光と音と食の芸術祭」。
のせでん沿線にある「食」にスポットを当てた“ここら編集局”は、地域にある飲食店をまわり、川西、猪名川、豊能、能勢の境を越えてひとつの面として可視化させることで、アートを見にやってくる観光客だけでなく、地元の方々にも、この地域の良さを認識してもらうことを目的に立ち上がった地域プロジェクトです。
編集局メンバーがお店を訪ね歩き、そこで得た情報をまとめて地図を作製しました。
今回、そんなここら編集局を立ち上げた一般社団法人とよのていねいの宇都宮頼子さんと相澤由依さんにインタビューさせていただきました。
──レポーター
この地域プロジェクトをやろうと思ったきっかけはなんですか?
──ここら編集局(以後ここら)
もともと食べることが好きで、飲食店を巡ることが趣味でした。「のせでんアートライン」は、アートに触れるだけでなく、地域情報というおもてなしを通じてもっと好きになってもらいたいという願いが長年あるそうです。その中でも、食はたくさんの人に共感してもらえる情報なので、マップ化させて地域の魅力を知ってもらおうと考えたことがきっかけですね。
また、これまでは市町村ごとに分かれたマップはあっても、垣根を越えたマップはあまりなかったんです。境界線で隔てるのではなく、ご近所さん同士としてお互いの良いところを宣伝しあう──そんな体制が夢だったんです。
──レポーター
ここら編集局という名前の由来はなんですか?
──ここら
ダジャレなんです(笑)
「ここら辺」と「編集局」をもじってつけました。のせでんアートラインでは行政区を越えた“地域”を対象にしているので、「ここら辺」と曖昧な表記にしています。
──レポーター
ロゴがとても可愛いですね?
──ここら
可愛いでしょ?(笑)
これもダジャレなんですが、「コアラ」が「ココア」を飲んで、「ここら辺」の「取材・編集」をしているところなんです。
──レポーター
実際にお店をまわってみて、新しい発見などはありましたか?
──ここら
そうですね。やっぱりこの土地ならではの温かみあふれるお店が多かったです。
例えば飲食店に行ったはずが、自慢の白鳥の剥製を見せてくれるお店があったりと、とても印象的でした(笑)
──レポーター
マップができあがったとき、どんな気持ちでしたか?
──ここら
掲載店舗を絞りきれずに欲張って取材していたので、やっとひとつの形になったなと安堵の気持ちが大きかったです。
でも、今回掲載している店舗だけでなく、ここら辺にはたくさんのお店があり、まだまだ取り上げ切れていません。今回で完成したとは思っていないですね。
──レポーター
今後のイメージなどはありますか?
──ここら
お店情報を取り上げるだけでなく、ローカルメディアならではの温度感のある情報にしたいと思っています。店主の人柄を伝え、顔出しがオッケーな方はぜひ撮影にご協力頂きたいと思っています。
──レポーター
ありがとうございました。私もマップを使っていろんなお店を開拓したいと思います。
取材日・2021/12/30
文/取材・相澤翔平
写真・宮田佐也佳/大学堂株式会社