COLUMN
レポート2019/12/12
【地域プロジェクト】「能勢かほる キッズワークin里山~里山でお仕事、手作り、腹いっぱい~」体験レポート
里山で親子ワークショップやお仕事体験ができる
認定NPO法⼈ 箕⾯こどもの森学園さんによる、魅力たっぷり内容盛りだくさんなキッズワークin里山。しめ縄づくり、干し柿づくり、竹箸づくり、棒パンづくりといった、里山のお仕事や暮らしを親子で体験できるという、魅力的なワークショップが並んでいます。何をしようか迷いつつ、今回は息子たちが「やりたい!」と自ら手を挙げた「竹箸作り」と、私自身が一度はやってみたかった「しめ縄づくり」を、実際に体験することにしました!
キッズワークin里山が行われていたのは、写真左奥に見える赤茶の大きな屋根の古民家「懐かしさの杜」。突き抜けるような青空のもと、みなさんの願いが込められた祈願旗「タルチョ*1」が気持ち良さそうにはためいています。それを見てなんだかとっても歓迎されている気分になりワクワクしました♪
*1……タルチョとは、「天・風・火・水・地」を表したチベット圏の寺院などでよく見られる5色の祈祷旗のことで、願い事などを書いた旗が風になびくことで徳が積めるとされています。
「懐かしさの杜」は能勢町野間にある国の天然記念物である大ケヤキのすぐ横にあります。大ケヤキからは、小さな川沿いを歩いて会場へ向かいます。本当にきれいな里山の風景ですよね。
生き物がいないか探すふたり。この距離で水の中の生き物が見えるほど川の水は透き通っていました!
さぁ到着です! この看板かわいい〜!! そして、なんとも穏やかで 雰囲気のいい会場♪
早速、「懐かしさの杜」へ……
まずはじめに、自分がやりたいワークショップを選び、受付を済ませます。
広々とした建物の中は、竹箸づくりとしめ縄づくりができる作業スペース、そして、こどもたちが自由に遊べる積み木スペースもありましたよ♪ 棒パンづくりや、その他のワークショップは、建物の外で行われていました。
それでは、竹箸づくり作業開始〜!!
心なしか、緊張してお行儀の良いふたり(笑)。
まずは、この中から、好きな竹の棒を選びます♪
そして、刃物で先を細くしていきます。刃を当てる角度や力加減、これが結構コツが要るんですよね!
さすがお兄ちゃん! 黙々と真剣に、順調に削っていきます!
弟くんも、お手伝いしてもらいながら頑張って削っていきます! が……
すぐよそ見する弟くん。しっかり手元見てぇ〜(笑)!!
だいたい削ることができたら、次はヤスリで表面をなめらかにしていく作業です!
これなら、弟くんも得意です! ゴシゴシとやすります! あとはひたすらヤスリで形を整えるだけ!!
刃物ゾーンを越えて、安心した私は「しめ縄づくり」へ。
じゃーん、稲の藁です! え、ここから……?!? そうです! 私、しめ縄づくりと聞いて てっきり出来上がっているしめ縄に、自分の好きな飾りを付けるだけだと思っていたのです……(笑)!! まさかイチから作ることができるなんて〜♪ ますますワクワク♪
ここをこうして……と、ていねいにレクチャーいただきながら、はじめてのしめ縄づくりです!
色々なやり方があるそうですが、今回は2つに分けた藁をそれぞれねじねじして、更にその2つをねじるという作業を繰り返して作りました。最後までねじり終えたら、麻ひもで結び留め、好きな形にします。
私は丸くリースのようにしたかったので、くるりと円になるようにしました! そして、ピョコピョコとはみ出た藁を ハサミでカットして整えると……
じゃ〜ん!! 土台の完成でーす!! この個性的な歪さがいい味出しております(笑)!
そして次はいよいよ、飾り付けのお時間です! いぇーい♪
可愛い木の実やドライフラワー、造花やおしゃれな紐など、クリスマスリースとして使えそうなものまで、たくさん用意されていました♪ ここから、好きな飾りを自由に選びます!
どのアイテムもとても可愛くて、あれもこれも使いたくなってしまいますが、ここはバランスを重視して……
私は今の時期から飾れるようにしたいなーと思い、ドライフラワーメインで試行錯誤!
とても丁寧に教えてくださるスタッフの方にお手伝いいただきながら完成したのがこちら!!
どーーーん!!
我ながら、可愛くできましたぁ♪
おまけ♪
今回は、クリスマスにも飾れそうなデザインにしましたが、
「お正月は、こんな風にナンテンを飾るといいよ!」と、お正月バージョンまで教えていただきました! ナンテンの赤い実が華やかでとっても可愛いく、新しい年のはじまりにピッタリなデザインです。年末までにきれいなナンテンを手に入れて、ぜひぜひアレンジをしたいと思います!!
話は戻って……息子たちの竹箸づくりは、どうなっているでしょう??
のぞきに行くと……
完成していました〜!! す、すごい!!
想像を遥かに超えた、素晴らしすぎる出来!! びっくりしました。
最後まで黙々と削っていたお兄ちゃんも、完成したようです。
すごーーーい!! 竹の節が、またいい味を出しています!
持ち帰り用に、お箸袋まで用意してくれていて感激。こどもたちが一生懸命作ったマイお箸。これはずーっと大切に使いたいですね。
お仕事のあとのお楽しみ♪
ここでは、各ワークショップを「里山のお仕事」としていて、お仕事を1つやるごとに100円分の「イベント通貨」がもらえるのです! その通貨は、能勢かほるマルシェ内の各お店で使用することができます♪
早速、子どもたちと会場をぶらりしていると、とても可愛いアクセサリー屋さんがありました。
「ぼくオバケのん欲しい〜」
「ぼくフクロウのん欲しい〜」
……とのことで、
2人とも可愛いブローチをお得にゲット〜♪
お仕事のあとのご褒美まで体験できちゃう「キッズワークin里山」。親子で参加できてよかったです♪
最後に……
普段からほとんどの物は買えば簡単に手に入るなかで、こうやって日常で使う物を自分たちの手で作り上げたという経験は、子どもはもちろん大人の私にとっても、とても貴重で素晴らしい経験でした! 刃物の扱い方など最初は危なっかしくて、親としてはヒヤヒヤしてしまいますが、今日はそこをグッとこらえて(笑)遠目から見守っていると、自分たちで試行錯誤して考える姿もたくさん見ることができました。今日の、私たち親子の満足度はかなり高めです!!! キラーーーン☆
最後は、タルチョにお願い事を書いて……(風さん、たくさんなびかせてね☆)
そのあとも、能勢かほるマルシェを存分に満喫して帰ってきました♪
取材日・2019/11/23
文/写真/取材・宮田佐也佳