のせでんアートライン2019 避難訓練

COLUMN

#41

レポート2019/12/06

【地域プロジェクト】tocotocoマルシェ開催レポート

当日は「のせでんアートライン2019」の最終日。長かったようで短かった1ヶ月。マルーンカラーののせでんに「避難訓練」のヘッドマーク。少し名残惜しい思いもしながら、ここ妙見口駅前にやって来ました。

改札口を出て、目の前がこの日の会場。

天気は少し曇り空。「tocotoco marche」ののぼりが、優しくはためいています。ボードにはクロージングプログラム「下山登山」の告知もありました。

tocotoco marcheは、市民団体「machiomoi」の皆さんが企画したマルシェです。のせでん沿線の一市三町(川西市・猪名川町・能勢町・豊能町)の人と人、それぞれの想いをつなぎ、この地域で暮らすことを楽しみ、まだ知らない地産商品や作家のプロダクトを多くの知ってもらいたいと企画されたものだそうです。それにしても、この「machiomoi(マチオモイ)」って、いい響きですね。

【地域プロジェクト】tocotocoマルシェ開催レポート

オープニングでは、アートライン2019プロデューサーの大森さん、tocotocoマルシェ主催者である「machiomoi」のお2人の挨拶があり、ゆったりとした音楽にのって、マルシェのスタートです! この日の出店者は全部で14ブース。皆さん、普段から川西能勢口や日生中央、能勢町、豊能町の各所で出店されている方々で、しっかりとした横のつながりも感じられます。

tocotoco本部のブースでは、インフォメーション以外にドリンクの販売も。みさご珈琲(http://misago-coffee.com/)オリジナル「玄武」が気になる! 炭酸珈琲ってナニ?(飲まんのかーい笑)

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今回は、個人的に印象に残ったところを中心に紹介しながら、レポートしたいと思います。はじめに気になったのは……。

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deergarden(https://www.deergarden.design/)

川西市大和でフラワーアレンジメントの教室やドライフラワーのワークショップもされています。鹿の角がお店のシンボルです。

クリスマスリースもたくさんディスプレイされていて、この季節にはとてもいいですね。気になったのは、この苔のグラス。苔は道路ぎわなどにあれほどあるのに、家の中に入れるととたんに元気がなくなる。

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そのことを尋ねてみると、苔にとっては湿気が大切なので、専門のお店で買った土を敷いて、時々霧吹きで水分を補ってからこのようなガラスの器に入れてフタをしてやればいいとのこと。納得!


こちらは……。

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東谷ズム実行委員会(https://higashitanism.net/)

東谷は川西市の北部の里山への玄関口であり、信長ゆかりの山下城跡がみられ、秀吉の時代には多田銀銅山の製錬で栄えた町だったとのこと。そんな東谷地区の歴史や地域資源を、地域住民と一緒に再認識しながら、地区内外、市内外へ情報発信しようとする試みをされています。

大正時代をコンセプトに「歴史」「アート」「音楽」で彩るイベントとして、年1回、川西市郷土館をメイン会場に開催されています。レポーターは以前、川西郷土館で今をときめく人気写真家の濱田英明さん(http://hamadahideaki.com/)が、1日写真館をされていたのを覚えています。今回は太閤さんの多田銀銅山で栄えた鉱都名物として、真っ黒なカレー「製錬所カレー」を販売されていました。

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そして、もう一つ川西市から……。

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川西まちなか美術館(https://www.machibi.net/)

普段はアートラインの関連事業として「まちとひとを彩るアート」をテーマに活動されています。都市部の商業施設を中心に毎年アート作品を展示し、今年で7回目だそうです。

この日は子どもたちにも楽しんでもらえるようワークショップを実施。そのほか、その場で書き上げる似顔絵も喜ばれていました。


豊能町からは……。

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RAULA

豊能町のレザー雑貨の作家さんと言えば、こちらのRAULAさん。かわいらしいレザー小物を中心に、普段使いできるものを作られています。ワークショップもできるスペースを設けてありました。tocotocoマルシェの主催者の方々とともに、普段は日生中央サピエハッピーマートでも出店されています。


同じくRAULAさんともいっしょに活動されているのが、こちら。

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MiToSu

トンボ玉やガラスのアクセサリーを中心に、豊能町と猪名川町のお二人でなさっています。トンボ玉のつくりかたをお聞きすると、火で熱したガラス棒を金属の棒に絡めながら、作るのだそうです。12月14日 (日) にはクリスマスマーケット(https://m.facebook.com/toyono.tunagaru.market/)を開催されるそうです。


そして……。

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とよのわたし研究室

「自分らしさ診断」をする同行レポーター。
とよのわたし研究室のレポートはこちら(http://noseden-artline.com/2019/column/noseden-1031/)。


次のブースは……。

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ふわとろキッチン

猪名川町つつじヶ丘が拠点で、いつもは川西を中心に出店されています。主催者から声かけがあり、今回の出店となりました。実は豊能町で出店するのは今回が初めて。「おいしいと笑顔をお届けします」と店主。クレープやホットドリンク、かき氷やドリンクなど出店場所に応じて相談、お問い合わせくださいとのこと。今回はクレープを販売されていました。女子にうれしい甘いメニューで、この日も女子2人組がうれしそうに買って行かれていたのが印象的でした。
 
 

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照月堂

こちらは猪名川町から。普段は猪名川町の道の駅で販売をされているとのこと。今回はmachiomoiの代表からのお誘いで参加されています。ホントにジャンボなみたらし団子が、とても美味しそうでした。老舗の町の和菓子屋さんですね。


次は……。

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花桃ZAKKA N&K

能勢町から。日生中央サピエハッピーマートを中心に出店。最寄りが山下なので豊能町は初めてだそうです。帽子やコサージュ、ヘアアクセサリーなど親子で手作りされています。これからの季節にぴったりの暖かい帽子やクリスマスカラーの雑貨が魅力的でした。


最後にご紹介するのは……。

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Wild honey(https://wildhoney.jp/item)

Wild honey 代表の和田さんのブースです。能勢町の各地で採れたハチミツを、近隣市町のさまざまな場所で販売されています。

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お客さんが「烏山椒」「初夏」「栗」など、さまざまな木の花から採れたハチミツのテイスティングをされています。皆さんが敏感な味覚で、口々に味の違いを表現されています! レポーターは、残念ながらその鋭い味覚についていけず、置いてけぼり状態に……。

ただ、むしろ昆虫好きのせいで、和田さんからお聞きするミツバチの生態に、すっかり引き込まれてしまいました。ここのミツバチは、越冬することができる西洋ミツバチ。元々、日本における養蜂は、古くはニホンミツバチによるものであったものの、明治時代になって本格的な西洋ミツバチによる養蜂が盛んに行われるようになりました。働きバチや女王蜂の一生、天敵オオスズメバチを避ける方法など、和田さんの養蜂家=Beekeeperとしてのお話を聞いていると、センス・オブ・ワンダーに溢れたハチミツを十分に味わうことができました。
 
 

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tocotocoマルシェは、自分の住んでいる町だけではなく、同じ生活圏にある北摂地域全体でまちを思い、ひととまちをつなげたいというコンセプトの、ふんわりとあたたかいマルシェでした。のせでんアートラインのクロージングにふさわしく、のせでんに乗って、トコトコと歩いて楽しむことができました。

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取材日・2019/11/24
文/写真/取材・浅海毅/相澤由依
協力・machiomoi

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